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ホーム >  ソーシャル・イノベーション研究科(専門職) >  学生生活 >  入学から修了までの指導スケジュール、修了要件と修了後の進路

入学から修了までの指導スケジュール、修了要件と修了後の進路


入学から修了までの指導スケジュール

 1年次1学期からの象山塾で、同期院生全員でのチームビルディングを行います。これにより学び合う関係を構築します。2学期には出願時の計画を構想として新たな観点で見直し、3・4学期の演習プロジェクトでの協働体験も糧に、計画の解像度を上げ、1年次末に担当教員を決定します。
 2年次では、ゼミ形式を中心に、自身の事業計画の理論補強と実践の小さな試行などで実現可能性を高め、リサーチペーパーとして完成、発表会を経て修了まで指導します。修了後にソーシャルイノベーターとして、各々が本格実践へ離陸できるよう支援します。

入学から修了までの指導スケジュール

修了要件

  1. 必修科目25単位、選択科目から15単位以上を修得し、40単位以上(かつGPA2.5以上)を修得すること。
  2. 科目区分ごとには、経営基盤科目から5単位、ソーシャル・イノベーション基礎科目から4単位以上、思考科目から5単位以上、経営専門科目から5単位以上、実践科目から13単位以上を修得すること。ただし、思考科目については、「アート思考」、「システム思考」、「身体性思考」の3科目から1科目を必ず履修すること。実践科目については、「スタディーツアーⅠ」、「スタディーツアーⅡ(国内)」、「スタディーツアーⅡ(国外)」の3科目から1科目を必ず履修すること。
  3. 本専攻に2年以上在学し、本専攻の定める審査(リサーチペーパーおよび発表会での発表)に合格すること。

修了後の進路

経営者・企(起)業家
アイデアの創発を実践し、ビジネス化することを習得することによって、新規事業の創発を実践します。自身の経営する企業のために、ソーシャル・イノベーションのための組織環境づくりの手法を理論的に学び、組織の改革や既存事業における新たな価値創造を行うことができる人材を目指します。
民間企業やNPOに所属する方
組織内でソーシャル・イノベーションを創発する手法や実践方法を学び、実際に組織内で新規事業を立ち上げるソーシャルイノベーターとなることを目指します。
公務員
企業やNPOとのコラボレーションに必要な組織の理解や組織運営について学び、現代社会に適合した地域経営ができる組織に所属組織を変化させる担い手になることを目指します。

修了生インタビュー

ソーシャルイノベーターを生み出すMBA プログラム
[ バックグラウンド ]
企業で10 年強、サステナビリティの推進を担当してきましたが、サステナビリティ経営をより本質的なものに進化させたい、多様なセクターと協働して地域課題に取り組む事業を具体化したいと思い、大学院入学を決めました。
本研究科は、経営の基礎を学べると同時に、実践のための授業、哲学やセルフマネジメントなど思考を深める授業があること、東京にいてはわからない地域課題を深く理解できることが魅力的だと思いました。

[ 大学院での学び ]
経営に関する授業は、日々の業務に直結する知識を学ぶことができ、思考系の授業は、自分自身に向き合いながら別の視点を見つけるワクワクする楽しい時間でした。
リサーチペーパーの執筆は、先行研究を読むのも論理的に文章を書くのも大変でしたが、自分が実践してきたことを理論的に検証し、進化・展開させるための枠組みを構築する貴重な経験となりました。そして本研究科の大きな価値は、多様な経験と想いを持った同級生たちと学びあえることです。修了後もここで出会った先生・仲間たちとの繋がりを大切にしていきたいです。

赤堀 久美子 さん

赤堀 久美子 さん
株式会社リコー ESG 戦略部
大学卒業後リコーでの勤務を経て、2003年NPO 法人ジェンに転職。イラクの復興支援等を担当。2008年、再度リコーに入社し、以来、CSR・サステナビリティの推進に従事。
(取材当時)

刺激を与え合いながら切磋琢磨できる関係
[ バックグラウンド ]
行政の業務の中で、社会起業家を産み育てる仕組みづくりと伴走支援をメインで行なっております。その中で本大学院に入学し「ソーシャル・イノベーションや経営について学ぶ」ことで、自身の経験の体系的整理を可能とし、自身が携わる業務における地域や社会に与えるインパクトを最大化できると確信するとともに、自分自身のキャリアの選択肢を増やすきっかけにもなると考えました。
大学院で学んだことを、業務や自身の生き方に還元していきたいと感じております。

[ 大学院での学び ]
「先行研究という先人の知の遺産を活用した、経験の体系知化」は、講義や演習、そしてリサーチペーパー執筆を経て、実践を経て少なからず自身の思考の一つにできたのではないかと思います。また思考系科目の学びは、組織の中でマネジメントを行う立場として、組織内外の人とのコミュニケーションや組織のシステムを解しながら、健やかに事業を営む組織やチームを作るのに役立つ機会が多かったです。
2 年の学びを経て、想いを互いに理解し共通言語を育んだ同期や先生方とは引き続き刺激を与え合いながら切磋琢磨できる関係を築きつつ、自身の事業での実践や学会発表などを視野に入れ、学びを最大化していければと考えております。

三枝 大祐さん
株式会社NEWLOCAL 野沢温泉事業責任者、株式会社たのめ企画共同創業者、一般財団法人塩尻市振興公社スナバ運営担当・二地域居住推進担当
京都大学卒業後、AGC 株式会社を経て2017 年に塩尻市に移住し、塩尻市役所へ転職。2022 年に塩尻市振興公社に派遣出向、経営企画や地域振興事業部長を経て、2025 年3 月に塩尻市役所を退職。
会社員、個人事業主、起業家として活動。
(取材当時)